何時になっても底が尽きない【今月のCD三昧】

サブタイトルの表記のとおり、よくも懲りずに毎月聞きたいCDが出てくる。
性懲りもなく予算を自分なりに決め、選定している次第。
ある日家内に聞かれた。
「毎月CDを買わなければならない「義務」でもあるの?、ちゃんと税金は
納めてるのに。」
「そりゃあ、そうなんだけど」すこし弁明にとまどり、「浮世の義理って
いうやつだよ」と返した。
とたん、よけい複雑な表情になり、話がややこしくなってしまった。
要は、これが私の最大の趣味だから「やめられない」のです。

さて今月は4枚CDのをアマゾンに発注。
ニューオーリンズの音楽」にしぼりました。
この地域は、私の永遠の憧れの地。
継承したものに少しも手を加えず、そのまま後世に伝えることが良しと
される伝統もあれば、その時代の人間が、その時代のやり方で育み、
その芯にある強靭な精神はそのままに、常に進化を続けながら次の
世代へと受け継がれる伝統もある。
一般的にはジャズ生誕の地として知られるニューオーリンズだが、
50年代にはファッツ・ドミノやリトル・リチャードらが同地で吹き込んだ
R&B/ロックンロールで全米を席巻し、60~70年代にはアラン・トゥーサン
によるR&Bミーターズに代表されるファンクが躍動。
時に時代の音をもリードした。
その音楽は多様な文化が混在する街の情景をそのまま映し、実に多彩でユニーク。
いつの時代もタフで、それでいて柔軟な印象がある。
古き良きものを受け継ぎながら、常に前進を続ける。それこそ、
まさにニューオーリンズ音楽の伝統なのであろう。

今月の「ベスト4枚」の紹介。

Change in the Weather

Change in the Weather 
Eric Lindell

 

 

I Will Never Be Alone in This Land

I Will Never Be Alone in This Land 
Alex Mcmurray

 

 

My Gift to You

My Gift to You
Davell Crawford

 

 

Everlasting Arms

Everlasting Arms
Luke Winslow-king

 

 

どれもベストミュージックである。
ヒット音楽ではないが、感性の奥底でゆっくり和んでいる。
ただ、読書、麻雀、野球観戦、散歩などを1日に織り込んでいくと、
意外にゆっくり音楽鑑賞する時間がせめぎ合うあうのである。
これぞ、「もっとも贅沢な余生の過ごし方」。