それって 意味あるの?

ここ数週間の京都は、
「そうだ 京都へ行こう」のキャンペーンよろしく、
何処もかしこも人でいっぱい。
ここ最近は、特に外人の観光客が増えました。
でも住んでいる市民は、少々困惑している次第。
観光都市だから、
まっ しょうがないか!・・・・でもな?

「その時期のバス停での一こま」
四条通の繁華街のバス亭でバスを待つ年配の御婦人。
両手には一杯の手荷物、お目当てのバスを待っています。
人垣を掻き分け、前へ前へ。
待てど待てど、お目当てのバスは来ません。
今の時期、道路も渋滞し予定の時刻に来ることは
まずありません。

すると、どうでしょう。
体を半分以上、車道にせり出しているのです。
走る車が「ピッ」とクラクションを鳴らし婦人を避け
ながら走っていきます。ところが、そんな事はなんのその
御婦人はバスが来る方向を睨み
眉間にしわを寄せ、ひたすら食い入るように凝視しています。

それを見ている私は、心のなかで呟くのです。
「それって 意味あるの?」「そうしても同じだよ!」
と私は思うのだが・・・・。
もしかすると、この御婦人には「睨み念力」が働くのかな?
な~んて思ったりもするが、そりゃあないか。

暫らくして、お目当てのバスがやっと来ました。
その御婦人は、早速小走りにバスに走り寄りました。
私も他人ごとながら、いやあ良かったと思ったが、
「なんとしたことか!」
無情ともいえる悲劇がおこったのです。
来たバスは満員。
「満員です、次のバスにお乗りください」だって。
その御婦人はへたり込んでしまいました。
そりゃあそうだよな、誠にお気の毒な光景でした。


京都市陸運局の方へ。
「いろいろそちらの御事情もあるのでしょうが、
  この時期のバスの増発:ダイヤの組み換えをお願いします」