晩秋の 空しい作業

降りやまぬ雪の日の雪掻き作業。
除雪したそばからまた積もる雪。
さりとて、雪掻き作業をおこたると支障をきたす。
まことに大変であり、なんか空しい光景ですね。

同じ状況が、晩秋の歩道の落ち葉掃き。
散歩途中での「ひま人の呟き」です。

場所は烏丸、丸太町にあるお屋敷前の歩道。
お屋敷には立派で大きな木が植えられており、
紅葉した葉は、風に舞い歩道にひらひら舞い落ちてきます。
見ている分には綺麗ですが、
お屋敷の管理の人にとっては見過ごせぬこと。
行き交う通行人の合間をぬって、ひたすら歩道を掃きます。
たまった落ち葉は袋の詰め、そして次へ移動。
ようやく敷地の端まできて、
額に手をやり、やれやれと腰をあげ背伸び。


そこに非情な現実が襲います。
自分の掃いた場所を確かめるため振り返りました。
ええ~?
綺麗になったはずの歩道に、
なんの遠慮もなく、
風にのり、次の落ち葉が一面を覆っているのです。
「これじゃ、切りがないじゃん・・・・」
見ていた私も、同情してしまいました。

 

晩秋の空しさ象徴する一場面でした。
私は掃き掃除の人に、目で話しかけました。
「今日は やめよう~~。」