今の「シューカツ」にもの申す

いや12月の声を聞いた途端、手のひらを返した様に
寒くなりました。急激な気温の変化に戸惑っています。

先日の夕刊の記事「モーレツ就活加熱
中見出し(ノウハウ塾活況/失敗で自殺も)
 来年3月の採用活動開始まで3カ月あるが、・・・・・・・
 大学の支援講座にとどまらず、今や内定獲得のためのメーク教室や
 「塾」通いは当たり前。一方、就職の失敗を理由にした自殺など
 課題も浮かび上がる。年々白熱するシューカツ戦線ー。そこには
 シューカツに「挑む」学生たちの真剣な姿があった。
 
ポイントは清潔感。目元は華美にならないよう気を付けて。
  某大学で開かれた「就活メイクアップ講座」・・・・・・・

などなど、読んでいて「え~~?」と憂いを覚えました。
「なんなの これ?」ちょっと行き過ぎ、いや変だよ。
そこには、相手(就職先)次第、頼る人生しか見えない、
なんか違うな~~。
有名企業がいいの?
それは、世間体?  待遇? 安定? 将来性? 
間違ってはいないけど、もっと大切なことは相手(就職先)ではなくて
自分が「何をどうしたいのか?」という意思が大切であり、
自分で道を切り開くという能動的、挑戦的な行動が優先される
べきじゃないかな。
 
そう偉そうなことは言えないけど、
私は自分の就職選択は、もっと気楽でした。(無責任?)
それは、駅前で購入した「アルバイトニュース」を片手に、
こう自分に言い 決定した次第。
「右手親指が開いたページの企業に決める、いいな!」でした。
そして開いたページの企業が「蕎麦処権太呂」、お蕎麦屋さんの募集でした。
そうなんです、就職先はどこでも良かったのです。
要は「腹をくくること」。
周りからは「大学まで出てもったいない」と反対もされました。
当然、仕事はきつく大変でした。
それに全然経験がない職人の道にいきなり入る訳ですから、
そりゃあ、まさに「言うも涙、聞くも涙」の世界です。

でも今振り返ると、「いやあ、面白かったな~」「やりがいって」
やつですかね?
植木等の「無責任一代男」の台詞じゃないけど、
「・・・・・・・・・・それで~も、社長に なった ♪♪」
「権太呂食品」を立ち上げ、初代社長に就きました。
別に自慢話をするつもりはありません。
決まったお膳立てされた道より、自分で切り開いた方が
面白いんじゃない?
って、思う訳さ。

この風潮が就活だけなら良いが、
全てが万事この風潮だとすると・・・・。
とんでもなく暗い日本の将来を想像してしまうのだが?