悪ガキの懺悔 ②
今だから話せる
【立たされ率トップ】
私の家は学校の真裏であったことは先日お話したとおり。
確かに、近いので通学には誠に便利で良かったのです、
がっ、悪ガキには「都合が悪かったこと」もありました。
まず、私の性根の悪さから説明することから始めます。
1、ふてぶてしいので何をやっても「目立つ」
2、皆と同じようにしない「生意気」
3、生来のなまけ者「さぼる」
* などなどがあり先生から「目を付けられる」存在でした。
とっ、なると私が首謀者となり「立たさせる」率 NO1となります。
普通は廊下に立たされるのですが先生もなかなか、したたか。
「また血脇か」・・・「深い反省」をさせるため、
廊下は廊下でも、家に向かって立たせるのです。
ところが私の身長は低かった、そこで椅子を置き
椅子の上に私を立たせました。
これで、私の上半身は窓にでます。
眺めはよくなり私の家は丸見えになったのです。
えっ!、私の視線の先では家の庭で私の母が庭を掃いているのです。
母は、私が立たされているとは知りませんので淡々と庭はきに
いそしんでいます。
私は、見えないよう懸命に背を屈め 母の視線をかわしていました。
「これが、せめてもの親孝行」
ところが、休み時間になると他の生徒が、わざわざ私の隣に来て
大きな声を張り上げるのです、私の家に向かって。
「おばさ~~ン、血脇が立たされたるよ~~」
いや実に大きなお世話。
がっくし、さすがに母も気付き「あらっ、また」と悲しげな顔をして
いました。
「 ごめんなさい(懺悔) 」
しかし、私は「こそこそ」したようなことは大嫌いでした。
開き直るわけではありませんが、これはこれで良い想い出です。