悪ガキの懺悔 ④

今だから話せる
【通信簿の結果】

私は、学期末に「通信簿」を母に見せるのが心苦しかった。
特に悪い部類ではなっかたが、結果に妙な傾向があったのです。

その傾向はこうでした。
毎回「図画 工作」は「5」
毎回「音楽」は「2」
他の科目は「3~5」でした。

まず「音楽」が何故「2」なのかは、
「私:悪ガキ」の授業態度が「悪い」からです。
そもそも、音楽室に入ると壁のまわりに飾ってある、
シューベルト、ベートーベンなどの重苦しいもっともらしい
顔つきが鼻についていました。そんな気持ちで授業に望む訳ですから、
何に付け反抗的な態度でした。
「その典型的な例」
先生のピアノの伴奏で皆が順番に歌うのですが、
皆、手を前に組み首を左右に揺らしながら、お利口ぶって
歌うそのしぐさに、まずカチンを来てました。(気取ってんじゃね~よ)
そこで 、この「悪ガキ」は、
なんと!その曲に「こぶし」を回して歌ってしまったのです。
そりゃ、怒るわな。
先生は「女の先生」でした。
情けなかったのでしょう、顔を下に向け涙ぐんでいました。
先生に罪はないのです。
「 ごめんなさい(懺悔) 」


次の「図画 工作」が「5」なのは、
やはり性格でしょう、想像して創作することが大好きでした。
夏休みの「自由工作」の課題も、たいそう張り切りました。
そんな事から、なんでも自分で作りました。
覚えている一つに「ロケット」があります。
ブリキ板を切り筒状に曲げ、下に「2B弾」(花火)をぎっしり詰め、
それを爆発燃料として打ちあげました。
いよいよ太陽に向けて「ロケット」の発射。恐る恐る火を付け、非難。
空に向け上がるのは上がったのですが、よたよたっと舞い上がり
3~4m位の地点でバラバラに分解飛び散ってしまいました。

他には「玩具つくり」。
「飛行機」は木を削りつくりました。
ところが、力余って小刀で自分の腿を切りつけてしまいました。
今でもその痣はしっかり残っています。→(やんちゃ勲章です)
それと、放課後の遊びは「ちゃんばら」。
桑の木を切ってきて、手に持つ処以外の皮を剥き刀に見立て、
腰にさし遊びました、面白かったな。→(少年鞍馬天狗です)

そんなこんなの日常を反映しての「通信簿の結果」。
この「ひねくれ根性」が災いしてましたかね。
ともあれ、やはり好きなことは結果もよくなります。
「好きこそ物の上手なれ」という事ですね。