CD三昧:12月

時代は待ってくれないものだ
【また一人 去ってしまった】

12月14日は「選挙の投票日」。
やっと余裕ができたの で投票に行こう!と、
思っていたのだが、家内の親籍でのっぴきならない用事が起こったことと、
この「選挙:意味あるの?」の理由で、今回も行かなかった。
同時に「行っても、結果は変わらない」という、何か空しい思いがある。
いずれにしても、今回も私は「非国民」であった。


毎月、予算を決め「CD」を懲りずに 購入しているのだが、
だんだん、欲しいものが無くなりつつある。
新譜情報を知るために、月間誌「MUSIC MAGAZIN」を眺めているが、
唯一読むページは「萩原健太のコンパクト ディスカバリー」と
「輸入盤紹介」だけである。
他のページは若い人好みのアーティストの紹介で、まるでチンプンカンプン。
ひたすらページを捲るだけ。
なんか淋しいよね、空しいよね。
でもこれが時代の変化、しょうがないか。


今月は2枚のCDを選択しました。
① 「JESSE WINNCHESTER」の“A Reasonable Amount Of Trouble"

Reasonable Amount of Trouble

② 「MAHALIA JACKSON」の“Amazing Grace"




実は2枚とも、まだ手もとにはない、どうやら来年早々になりそう。
今回は「JESSE WINNCHESTER」についての私なりの寸評を書きます。
とても好きなアティストの1人です。
一番印象に残っているのは70年の1st アルバムです。
マニアのあいだで話題になった理由は、あの「THE BAND」の
「ロビー・ロバートソン」がプロデュースした作品ということ。
もう、それだけで若い我々は「ドキドキもの」でした。
早速手にしたジャケットがこれ。

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初めてみた時は「何?この人!」が正直な感想。
当時皆さん、自分をかっこ良く見せるのが普通でしたので、
「この使命手配者」的な風采をジャッケットにしてしまうのは
驚きであり、「こいつは、ただもんじゃない」という印象がありました。
しかも、当時の見開きLPの4ページが全部同じ この写真。
いや~、驚きのような不思議な斬新さにひかれました。

後で知ったことですが、この御仁「良心的徴兵忌避」でカナダに亡命
していたとか、きっとその時の風貌をジャッケトにしてしまったのだろう。
平和主義者(戦争反対派)であった。
いずれにしても、若い我々にはヒーローでした。
内容もシンガー・ソングライター・ファンの誰もが「名盤」として
あげる傑作作品です。今でも時々聞いています。

ところが、まことに残念なことに 今年の4月にガンで亡くなりました。
その闘病生活のなかでつくった、最後の作品が上記のCDです。
どうやら手もとに届くのは来年早々のようだが、
御冥福を祈りつつ、拝聴したいと思っている次第。