転がる石

先日、図書館で借りた2冊の本。
阿久悠の「転がる石」と「無冠の父」。

早速「転がる石」から読み始めた。
なかなか面白い、私はすきです。
小豆島の高校生・青雲草介は同じクラスで異彩を放つ赤井とともに憧れの東京へ。戦後日本と一緒に走った著者による自伝的青春小説。
まさに「昭和の青春が鮮やかに甦る!」っていう感じ、自分の過ぎし若き日を思いだしながら、読み進めている次第。

私は阿久悠氏の人生感、生き方など同感する部分が多い。
まっ、しかし昭和だな~、昭和だよ。

ついでに検索していたら、
なんと同名の歌まであることを知った。

早速YouTubeで聞いてみると、これまた良いんですよ。
実は私、演歌好き。
ちなみに詩をちょろっと紹介すると、

歌手:石川さゆり
作詞:阿久悠
作曲:杉本眞人

「十五は 胸を患って
咳きこむたびに 血を吐いた
十六 父の夢こわし
軟派の道を こころざす
    
十七 本を読むばかり 
愛することも 臆病で
十八 家出の夢をみて
こっそり手紙 書きつづけ

転がる石は どこへ行く
転がる石は 坂まかせ
どうせ転げて 行くのなら
親の知らない 遠い場所」

と続く。
「苔むさぬよう、何時までも転がる石のように」だってさ。
ちょっと古臭いですか?
でも好きなんですよ。